ベンガラ染めについて

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こんにちは、天然素材のぬいぐるみ ぬくぐるみ工房です。
この度、ベンガラ染めのねずみのぬいぐるみを販売開始するにあたり、ベンガラ染めについてまとめてみました。

ベンガラ染めは、土からとれる成分であるベンガラ(酸化鉄)を少量の水で生地にもみこみ染めた土(鉱物)染めのこと。
お湯や媒染剤を使用せずに常温の水に溶いて揉み込んで染める、人にも地球にもやさしい染色方法です。

フランスのラスコー洞窟やスペインのアルタミラ洞窟の壁画に使用されたり、日本でも古代から陶器や漆器、家屋に使用されてきました。
防虫や防腐の機能性もある最古の顔料で、経年変化に強く、日光による褪色がないことも特徴です。
古墳時代特有の素焼きの焼き物、埴輪(はにわ)に赤色顔料が塗布されているものがありますが、この赤色部分もベンガラ。(埴輪のぬくぐるみもいずれベンガラ染めで作りたいと思います。)

さて、ぬくぐるみ工房では一日快晴の日を狙い、工房の庭でベンガラ染めをしています。

常温の水に顔料をよく溶かして、生地に丁寧に揉みこんでいきます。 自然そのままの顔料なので素手で触っても大丈夫。このあたりが優しさを感じます♪

だんだん生地に顔料が入り込んで、水が透明になっていきます。
排水する際も水に戻っているので、安心です。
透明になってきたらまた顔料を少し溶かして、生地染め。
これを繰り返したあとに 軽く脱水をしたら、そのまま天日干しします。

太陽の陽ざしがベンガラの色を定着させてくれます。

天日ですっかり乾いたら、生地に残った顔料を洗い流します。
すすぎあらいをよくして、生地に定着しなかった顔料を落とし、
また天日に一日干して、染め完成です!

ちなみに工房で使用しているのは、昔懐かしい二層式。
脱水やすすぎなど自由自在に簡単に設定できるので重宝している洗濯機です。染め作業のみに使用しています。

ぬいぐるみを作って完成♪

お洗濯の際は、最初の1.2回、色が落ちる場合がありますので
念のため、他のものとのお洗濯はお控えくださいませ。

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