古代のイヌに会いに兵庫県立考古博物館に行ってきました

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こんにちは、天然素材のぬいぐるみ ぬくぐるみ工房です。
大阪の弥生文化博物館に続いて、関西二日目は兵庫県立考古博物館に行きました。
こちらは兵庫県内の考古学の資料を収蔵・展示しており、兵庫の昔がたどれる博物館。
土山駅からてくてくと「であいの道」を歩いていく道中にはところどころに歴史上の出来事が描いてある小さなプレートが立っていて(伊藤博文が初代表県知事になる、とか鎌倉幕府成立、とか)
駅から博物館まで、現在から古代にタイムスリップしていくみたいで楽しかったです。

到着して、入り口で弥生犬と看板撮影していて、気づきました。

うわー、なんと銅鐸に描かれた弥生絵画のイノシシを狩るヒトとイヌではないですか!(伝香川県出土銅鐸)
もう入る前から興奮気味。イノシシも一緒に記念撮影。

中へ入って、小さなジオラマに早速イヌ発見。可愛い。

さて、展示は旧石器時代から。
ナウマンゾウとそれを狩るヒトたちの模型とても大きくて素敵だったのになぜか撮影できてなかった。残念。

そして縄文時代。お父さん、シカを狙ってます。
犬、イヌいます!縄文犬だわね。
(ちなみに手前にいるヒトは丸木舟に乗って漁をしてる。丸木舟もまるまる作ってある。)

縄文犬正面

縄文犬横

縄文犬ななめ前から

縄文時代は狩猟採集生活。シカやイノシシ、ウサギなど、豊かな森に暮らす動物たちが獲物とする狩には犬が使われました。
犬は縄文時代からあらわれ、丁寧に埋葬されたことから狩猟のパートナーとして大切にされていたことがわかります。
縄文犬は今の犬よりも小型で、鼻先が長くたくましい体をしている、との説明。
こちらの縄文犬も可愛い。少年といるのも良い。

そしてもう一つ、この復元模型のすごいところがですね、このお父さんがもっている弓矢です。
縄文時代から使われるようになった弓矢は小型のやじりを先につけた矢を、木の弓で飛ばしたと。それを再現しているのです。
弓は大中遺跡に植えていたイヌガヤを使って作ったのですと。矢も大中遺跡に生えていたカシの幼木を矢ガラにして、先にちいさなサヌカイト製のやじりをつけたのですと。
このこだわりの模型すごいです。
とても綺麗な状態の縄文土器もたくさーん展示されていました。

そして弥生時代。稲作文化スタート。
石包丁のサンプルがあったので藁を切る体験をしました。ものすごく興味津々にガン見してしまっていたみたいでスタッフの方が教えてくださった。優しい。
(そして帰りに売店で石包丁キットを買った)

弥生犬はいないなー。と思っていたらイラストありました。
是非。是非、弥生犬の模型も作ってほしい。

それから古墳時代へ突入。
争いが増えてきて穏やかな暮らしが一変していくところが映像や展示で少し怖いくらいに表現されていました。
(悲しくて映像見ながら泣いちゃったおばちゃん)
とにかく出土品の数、そして模型がすごい。古墳のお墓部分の再現もすごいし、ここでもすごいのが刀の再現度合いです。
当時の姿をできるだけ正しく再現しようと、製作する方法にこだわって復元された金色の刀、すごいこだわり。

ちなみにこれは横穴式石室の出入り口両側に立てられていた可愛い人物埴輪。馬に乗り鹿を追う人、向き合う人、組み合う人。
埋葬された人の人生を表しているとか。こういう人や動物を意匠にしているのほっこりして良い。

古墳時代のそれはそれは大きい舟の復元も圧巻です。もう写真撮るのは諦めました(笑)
縄文時代からの丸木舟から後の構造船に行くまでの中間にあたる舟なので準構造船と呼ばれているそう。

そして平安。やはり兵庫県、神戸港の前身の大輪田泊の貿易の様子の模型もすごかったです。
平安までで細かい展示は終わりですが、鎌倉や安土桃山時代のお茶文化や江戸時代の喫煙の文化の伝来、明治の文明開化なども少し展示がありました。

そしてもう一つすごいのが、こちら、地下1階からバックヤード見学が出来ること!
出土品を調査しているスタッフの方々のお仕事を上から見ることが出来ます。
こんな機会はなかなかないので貴重な体験が出来ました。

兵庫県内の遺跡から出土した土器や石器などの物から、
旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、平安時代と順を追って昔の人の生活習慣や食生活などがわかる展示になっていてとても見ごたえのある博物館でした。
出土品やキャプションももちろん良いのだけど、そこにリアルな、時には音声付きの復元模型があることによりすんなり頭に入ってきてとても良かった。
私も古代犬、わかりやすく伝えられるようにこだわって作りたいと思います!

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