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ぬくぐるみ工房ウェブサイトメンテナンスのお知らせ 7月8日 0:00~7月9日 23:59

こんにちは、天然素材のぬいぐるみ ぬくぐるみ工房です。

2025年7月8日(火)0:00~7月9日(水)23:59(予定)の間、ぬくぐるみ工房ウェブサイトのメンテナンスをおこないます。
この期間中ウェブサイトの閲覧ができなくなりますのでご理解の程おねがいいたします。
メンテナンスが完了次第すぐにオープンいたします。(マックス2日間かかる可能性がございますが早く作業が終わる可能性もございます)

ご迷惑をおかけいたしますがどうぞよろしくお願いいたします。

ぬくぐるみ工房 鈍色草木染め製品 価格改定のお知らせ

当工房製品の価格改定につきましてお知らせ申し上げます。

2022年の価格改定に続き申し訳ございません。
鈍色の草木染めに使用している原料の価格が値上げしており価格維持が困難な状況となってしまいました。
つきましては、2025年6月10日0:00より、下記製品の価格を改定させていただくことになりました。
ツキノワグマのぬいぐるみ・パンダのぬいぐるみ・黒うさぎのぬいぐるみ・黒柴のぬいぐるみ・ネコのぬいぐるみ
詳しくは下に添付した表をご確認ください。オレンジ色で塗ってある部分が新価格となります。
鈍色生地の用尺が多い製品ほど価格が上がっております。

2025年6月9日19:00~23:59までは上記価格改定作業のため、ウェブサイトがご利用いただけません。
現状価格にてご購入をご希望の場合は、2025年6月9日18:59までにご注文・ご決済をお済ませいただけますようお願い申し上げます。

何卒、余儀ない事情をご理解いただき、今後とも変わらぬご高配を賜りますようお願い申し上げます。
ぬくぐるみ工房 濱津雅子

2025年ゴールデンウィーク期間の営業日のご案内

こんにちは、天然素材のぬいぐるみ ぬくぐるみ工房です。

ゴールデンウィーク期間の営業日についてのご案内です。

誠に勝手ながら、イベント出展のため2025年5月1日(木)~7日(水)は休業させていただきます。

2025年4月30日(水)18:00以降~5月7日(木)の間にいただきましたお問い合わせやご注文は、2025年5月8日(金)以降順次対応いたします。
お待ちいただき恐れ入りますが、ご理解の程お願い申し上げます。

【新製品】2025年母の日うさぎぬいぐるみチャーム 4/14販売開始のお知らせ

こんにちは、天然素材のぬいぐるみ ぬくぐるみ工房です。
今年も母の日うさぎ作りました!2025年度は白うさぎに野いちごを刺繍♪
2025年4月14日(月)10:00より、母の日限定品、【オーガニックコットン ぬいぐるみチャーム 母の日白うさぎ-野いちご】の販売を開始いたします。

工房の定番商品であるうさぎのぬいぐるみチャームに、草木染め刺繍糸でお花を刺繍いたしました。
草木染め刺繍糸は、ちくちく刺しゅうの会を主宰されている橋本桂子さんが綿や麻など天然素材の糸に一色一色草木染めされたオリジナルの刺繍糸を使用しています。
橋本桂子さんのウェブサイトはこちら→https://www.conpeto-kei.com/

白うさぎちゃんに野いちごの一種クサイチゴをイメージして、4-5月に咲く白いお花と5-6月に熟す赤い実を花束にして刺繍。
おリボンに使用している紫色の刺繍糸は貴重なアカニシ貝の貝紫で染めています!

グレーのホチキス箱入りです。

いつもありがとうの気持ちをこめたシール&オーガニックコットンリボン付きです。(有り無し選べます)
普段お世話になっているお母さまへのプレゼントに是非お選びいただけたら嬉しいです。
(もちろんご自分用にもお勧めです!)

母の日白うさぎ-野いちご https://nukugurumi.jp/https-nukugurumi-jp-key-chain-rabbit-mothers-day2
販売期間:2024年4月22日(月)10:00~5月7日(水)17:00
ただし、生産数量に達し次第販売終了いたします。
※4/30~5/8の間の発送は休みです。この期間にいただいたご注文は5/9(金)に発送となります。
母の日5月11日の日付指定はクロネコヤマトが大変込み合うため、指定通りにお届けできるかどうかはあくまでも目安となります。
なるべく前後にずらしていただくことをお勧めいたします。
またお住まいの地域によっては、5月11日までにお届けできない場合がございますことをご理解ください。

ご不明な点やご質問などございましたらお気軽にお問合せください。

日本の古代犬 縄文犬と弥生犬のぬいぐるみをイベントにて販売開始♪

こんにちは、天然素材のぬいぐるみ ぬくぐるみ工房です。
この度、ぬくぐるみ工房では「縄文犬のぬいぐるみ」と「弥生犬のぬいぐるみ」を4月6日のイベントにて販売開始いたしました。
2年前に出展した「弥生三人会」にて突如生まれた弥生犬のぬいぐるみ。この時はサンプルを開発したのみで販売までは出来ていませんでした。
それから早2年。お客様から弥生犬が欲しいとのありがたいお言葉をいただき、昨日出展した「東京ハンドメイドマルシェ2025春」にて無事販売開始することが出来ました。
弥生犬の隣にどうしても縄文犬も並べたくて、時間がかかってしまいましたことお詫び申し上げます。

イベント当日は、SNSを見ていらしてくださったかたが多く、本当に嬉しい一日でした。
今回本当はしっかり古代犬についてのPOPも作りたかったのですが、ぬいぐるみの制作時間でいっぱいになってしまい全く間に合わず。
そして初めましてのお客様も、縄文犬や弥生犬たちに目を留めてくださり、お客様との会話中に現代いる犬の種類かと思う方もたくさんいらしたので
それも踏まえて古代犬たちの特徴をまとめてみました。それから参考にした文献もまとめましたのでよろしければご覧くださいませ♪

縄文犬とは
1万年程前の縄文時代、南方から縄文人とともに日本列島にやってきたイヌ。7000年間、他のイヌと混ざることがなかった(島国で隔離されていた)。
縄文時代は狩猟採集の時代。縄文犬は人の狩りのパートナー、猟犬であった。亡くなってからも大切にされ埋葬された。
そのため全身骨格が各地で発掘されており250例ほどある。
体高は38cmくらい(35cm~43cm オスメスの性差が現在より大きくサイズにばらつきがある)、現在の柴犬くらいか少し小さいくらいか。
頭骨から見えてくる特徴は、ストップ(額から鼻筋にかけてのくぼみ。額段)が浅くほぼまっすぐ直線的。眉間の縦の溝も浅い。
顔幅は狭く口吻は長め。後頭部は低く、顔は細長くキツネ目。
猟犬だったからか四肢の骨が頑丈、足は短く、がっしりタイプである。
縄文犬の場合は立ち耳・差し尾、弥生時代に巻尾の犬が多くなったという説もあるようでこれをもとに
ぬくぐるみ工房の縄文犬のぬいぐるみは、立ち耳・差し尾とした。
骨からわかる特徴を出来る限りぬいぐるみの形状に再現しました。

正面

ななめ

後ろ

弥生犬とは
2000年程前、大陸から渡来した弥生人とともにやってきた新しいタイプのイヌ。
大陸にはイヌを食べる文化があり、食用として解体され散乱して出土することが多い。
そのため埋葬された全身骨格が残る弥生犬は15例ほどである。
弥生時代も猟犬として活躍したことがわかる絵画が描かれた銅鐸が香川県で見つかっているので(伝香川県出土銅鐸)
猟犬としても人のそばにいたと思われるが役割を終えると最終的には食べられた模様。
だんだん縄文犬と交雑していったので形質は多様化。
大きさは体高47cmくらい。縄文犬より一回り大きい。
頭骨から見えてくる特徴は、ストップがやや深く(現代の柴犬よりは浅い)少し窪みがある。
顔幅は広く口吻は短い。後頭部も高く、顔は丸顔。
四肢は長いが筋肉の発達は弱く、いわゆる華奢なタイプである。
弥生時代には巻尾の犬が多くなったという説から
ぬくぐるみ工房の弥生犬のぬいぐるみは立ち耳・巻尾とした。
こちらも骨からわかる特徴を出来る限りぬいぐるみの形状に再現しました。

正面

ななめ

後ろ

縄文犬と弥生犬の比較図です。

ぬいぐるみの素材はいつもと同じく、オーガニックコットン100%にこだわり、制作いたしました。
縄文犬の黒色部分は矢車附子で草木染め、弥生犬の茶色部分は天然の綿そのままの茶綿のお色です。
中綿もオーガニックコットン綿をしっかり入れました。
形状の関係でお洗濯はあまりお勧めしていませんのでご理解の程お願いいたします。

弥生犬と縄文犬が混じり合い、やがて地域ごとや飼う目的ごとに特徴を持った犬が作られていき様々な日本犬が生まれました。
なんと尊い存在。そんな2種類の古代犬を作ることが出来たことは本当に嬉しい限りです。
それも元は弥生三人会にお誘いいただき、弥生時代の素晴らしく可愛い弥生絵画の魅力を多々教えてくださった橋本桂子さんのおかげなのです。
橋本桂子さんは考古学を学ばれその仕事についた後、刺繍を学ばれ、草木染めを学ばれ、刺繍糸を自ら草木染めをして刺繍作品を作られています。(とにかくすごい人です!)
桂子さんの弥生絵画をモチーフにしたそれはそれは可愛い刺繍に出会ったときは思わず声が出たくらいで、本当に素敵な作品を作られています。 是非ウェブサイト「草木染de草花刺繍」をご覧ください。

なお、縄文犬・弥生犬を作るにあたり参考にした文献は以下の通りです。
各地の博物館に展示されている全身骨格・頭骨・キャプション・復元模型も合わせて参考にしました。

参考文献
内山幸子(2014)『犬の考古学』(ものが語る歴史30)同成社
河西健二(2023)「富山県小竹貝塚に埋葬された縄文犬」『milsil』第16巻第6号,9-12,国立科学博物館
小宮輝之(2021)『人と動物の日本史図鑑-1旧石器時代から弥生時代』少年写真新聞社
小宮孟(2021)『イヌと縄文人-狩猟の相棒、神へのイケニエ』吉川弘文館
谷口研語(2012)『犬の日本史-人間とともに歩んだ一万年の物語』吉川弘文館
林良博(2002)「ともに闘い、ともに生きた日本犬との絆、1万年」『週刊日本の天然記念物動物編』13号日本犬,16-17,小学館
山喜多佐和子編(2024)『日本の犬』誠文堂新光社
1996特別展『卑弥呼の動物ランド―よみがえった弥生犬』図録,大阪府立弥生文化博物館
2015特別展『海をみつめた縄文人-放生津潟とヒスイ海岸』図録,大阪府立弥生文化博物館
2024特別展『動物と考古学-愛でる、使う、食べる』図録,兵庫県立考古博物館 2025特別展『古代DNA∹日本人のきた道』図録,国立科学博物館

博物館
国立科学博物館 常設展及び2025特別展「古代DNA-日本人のきた道」
船橋市飛ノ台史跡公園博物館
大阪府立弥生文化博物館
兵庫県立考古博物館

最後に、他の新作時も同じくで恐れ入りますが、 これからまだ色を増やしたり(赤毛と黒毛をそれぞれ作るか、白い犬も作る?とか)形状を増やしたり(差し尾と巻尾もそれぞれいたのだからそれもそれぞれ作る?とか)する可能性もあるので、
しばらくは縄文犬・弥生犬ともにイベント出展時のみの販売とさせていただき、ある程度バリエーションが確定した時点でウェブサイトでも販売開始しようと思っています(時期未定)。
次のイベントは北海道札幌で開催のサッポロモノヴィレッジ2025春です。
その後のイベントについてはイベント情報をご覧ください。
それではまた、もりもりぬいぐるみ作りまーす!これからもよろしくお願いいたします。

イノシシを狩るイヌ