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国立科学博物館特別展「古代DNA-日本人のきた道-」展に行ってきました
こんにちは、天然素材のぬいぐるみ ぬくぐるみ工房です。
先日、現在国立科学博物館にて開催中の「古代DNA」展に行ってまいりました!
日本各地で発掘された古代の人々の骨に残るごく僅かなDNAを解読し、CG映像や資料などによって、
「日本人のきた道」を解説してくれる、壮大な企画展。
ヒトだけではなく、1万年前からの日本人の力強いパートナー、「イヌのきた道」もトピックとして解説してくれていまして、
なんとDNA分析をもとに復元した縄文時代と弥生時代のイヌの模型も初展示されると!
そう、その縄文犬と弥生犬の復元をどうしても早々に見たく急遽行ってまいりました。
【縄文時代のイヌ】猟犬としての役割
最古のイヌの系統はユーラシア大陸の東側のイヌのグループから約1万年前の縄文時代に日本列島に渡来し、
7000年間他のイヌと混ざらず系統を維持したそう。(イヌが日本列島に隔離されたため)
縄文犬の特徴
現代の柴犬程度の大きさで小型の猟犬だったと考えられている。
古代DNAから、この小型の猟犬が狩猟採集生活での食性に適応していたことが明らかになってきている。
縄文時代のイヌの頭骨を見ると、口吻が長めでストップが直線的であることがわかる。
また顔は細長くキツネ型の顔をしている。(キャプションより抜粋)
【弥生時代のイヌ】水田稲作文化のイヌ
弥生時代が始まり、ヒトの移動とともに異なる系統のイヌも渡来して在来のイヌと混ざりました。
弥生時代になると、稲作文化を伴ったヒトが日本列島に渡来、この渡来系弥生人が稲作文化の中で生きることに適したイヌを伴ってたそう。
そして稲作の広がりとともに、農耕文化の中で生きるイヌが、急速に在来の縄文犬に混ざりながら広がっていったことが古代DNAから明らかに。ヒトの文化の変遷がイヌのゲノムの変遷に直接つながっています。
弥生犬の特徴
縄文犬と比べて頭骨の大きさや形が異なる。
展示していた弥生犬2種はどちらも同じ遺跡から出土した頭骨から復元したもの。
一方は縄文時代のイヌの特徴を残しているがもう一方は口吻が短くストップが湾曲している。
また頭骨の幅が広く現代の日本犬に近いいわゆる丸顔のイヌである。
弥生時代になると日本人の食生活は狩猟採集型から農耕型に変わった。弥生時代に渡来したイヌは縄文時代のイヌと混ざりながら農耕社会におけるヒトからもらう食べ物に適応していった。(キャプションより抜粋)
ちなみに北海道の続縄文・オホーツク文化期には北海道北部沿岸部で海洋民族に飼育されており海産物の食物に適応していたそう。
頭骨は展示されていたけれど、こちらも復元してくれたら嬉しいなあ。
なお、展示しているイヌの骨のほとんどはDNA解析をしているそうです。
本当にすごいことです。
今回、打合せを終えて急遽向かったため、閉館までの時間は1時間のみ。
今回は縄文人と弥生人、縄文犬と弥生犬に焦点をしぼってじっくり見たため、
他にももう一つのトピックであるイエネコの歴史、それから古墳時代や琉球列島、アイヌ文化などがほぼ駆け足になってしまいました。
(時間的に遅かったせいか、科博の特別展にもかかわらず駆け足で見ることが出来たのはある意味良かったとも言えるかも)
6月15日(日)までの開催なので、4月6日の東京ハンドメイドマルシェが終わったら、また改めて行こうと思います。
今度は4時間くらいは時間をかけたい。とても楽しみです。
(ちなみに購入した図録には縄文犬や弥生犬の復元は載っていなかった。これは少しショック。
クマ形土製品やアイヌ文化のクマ製品も当たり前だけど図録は一方向からの写真のみなので、今度はもっとじっくり細かく見て来たい。クマ形は複製だけど底面も見られるように鏡があったので。)
東京ハンドメイドマルシェでは弥生犬のぬいぐるみに加え縄文犬のぬいぐるみをお披露目する予定です。お楽しみに♪
古代のイヌに会いに兵庫県立考古博物館に行ってきました
こんにちは、天然素材のぬいぐるみ ぬくぐるみ工房です。
大阪の弥生文化博物館に続いて、関西二日目は兵庫県立考古博物館に行きました。
こちらは兵庫県内の考古学の資料を収蔵・展示しており、兵庫の昔がたどれる博物館。
土山駅からてくてくと「であいの道」を歩いていく道中にはところどころに歴史上の出来事が描いてある小さなプレートが立っていて(伊藤博文が初代表県知事になる、とか鎌倉幕府成立、とか)
駅から博物館まで、現在から古代にタイムスリップしていくみたいで楽しかったです。
さて、展示は旧石器時代から。
ナウマンゾウとそれを狩るヒトたちの模型とても大きくて素敵だったのになぜか撮影できてなかった。残念。
縄文時代は狩猟採集生活。シカやイノシシ、ウサギなど、豊かな森に暮らす動物たちが獲物とする狩には犬が使われました。
犬は縄文時代からあらわれ、丁寧に埋葬されたことから狩猟のパートナーとして大切にされていたことがわかります。
縄文犬は今の犬よりも小型で、鼻先が長くたくましい体をしている、との説明。
こちらの縄文犬も可愛い。少年といるのも良い。
古墳時代のそれはそれは大きい舟の復元も圧巻です。もう写真撮るのは諦めました(笑)
縄文時代からの丸木舟から後の構造船に行くまでの中間にあたる舟なので準構造船と呼ばれているそう。
そして平安。やはり兵庫県、神戸港の前身の大輪田泊の貿易の様子の模型もすごかったです。
平安までで細かい展示は終わりですが、鎌倉や安土桃山時代のお茶文化や江戸時代の喫煙の文化の伝来、明治の文明開化なども少し展示がありました。
そしてもう一つすごいのが、こちら、地下1階からバックヤード見学が出来ること!
出土品を調査しているスタッフの方々のお仕事を上から見ることが出来ます。
こんな機会はなかなかないので貴重な体験が出来ました。
兵庫県内の遺跡から出土した土器や石器などの物から、
旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、平安時代と順を追って昔の人の生活習慣や食生活などがわかる展示になっていてとても見ごたえのある博物館でした。
出土品やキャプションももちろん良いのだけど、そこにリアルな、時には音声付きの復元模型があることによりすんなり頭に入ってきてとても良かった。
私も古代犬、わかりやすく伝えられるようにこだわって作りたいと思います!
弥生犬の海渡くんに会いに大阪府立大阪弥生文化博物館に行ってきました
こんにちは、天然素材のぬいぐるみ ぬくぐるみ工房です。
先日、復元模型の弥生犬、海渡くんに会いに大阪府立弥生文化博物館に行ってまいりましたー!
刺繍作家の橋本桂子さんから見せていただいた大阪府立弥生文化博物館で平成8年に開催された特別展「卑弥呼の動物ランド」の図録で
1980年に大阪府八尾市の亀井遺跡から発掘された弥生時代のイヌの骨から復元された海渡くんに出会って以降ずーっと会いたかったのです。
弥生犬のぬいぐるみ自体はその後、
弥生時代について書かれた書籍や弥生絵画、それから図録に記載してあった亀井遺跡で発掘された骨の写真やその特徴などから
無事作ることが出来たのですが、やはり弥生犬を作るきっかけをくれた海渡くんに会いたい。
ということで大阪府和泉市へ行ってきました。
弥生犬のことばっかり書いてしまってますが(笑)、実際は弥生時代の米作りや農具のレプリカ、銅鐸の鋳造の様子だったり、たくさんの鏡が見れたりと弥生文化盛り沢山です。
面白かったのは、石斧と鉄斧の威力の差がわかる映像。ネタバレになってしまうので詳しくは書かないですが、実際に木を切る実験をしていてとても面白い内容です。
また第二展示室の池上曽根ワールドは弥生時代の集落である池上曽根遺跡の資料を、近年の発掘調査で見つかったものも含めて紹介されていました。
全国屈指のとても大きな集落だったのがわかる広さの公園でした。とても楽しかったです。そしてとても勉強になりました。
縄文犬の飛丸くんに会いに飛ノ台史跡公園博物館に行ってきました
こんにちは、天然素材のぬいぐるみ ぬくぐるみ工房です。
先日、千葉県船橋市の「飛ノ台史跡公園博物館」通称とびはくに行ってきましたー。
1階の受付で入館料のお支払いと撮影のための申し込みをして撮影許可証シールをもらい、いざ中へ。
展示は主に2フロアにわかれていて、2階が飛ノ台貝塚から出土した縄文時代の土器や石器等の展示、
貝塚や竪穴住居を展示するとともに、縄文人の生活をパネルや模型によって再現しているフロア。
3階は船橋市内の縄文遺跡に関する展示されていて、縄文人の暮らしや海と貝と人々などがわかるフロア。
ちなみに1階は図録等の販売と映像などが見られるギャラリーになっています。
まずは3階へ。
早速、会いたかった縄文犬の飛丸くん、どーん!
藤丸くんは藤原観音堂貝塚に埋葬されていた犬の骨を元に復元されています。
飛丸くんの大きさは現在の柴犬くらいの大きさ。体高が約40cmくらいのオスの成犬。背中が焦げ茶でお腹は白、色は推測だそうです。
次は2階へ降りて、飛ノ台貝塚についてです。
約8,000年前の縄文時代早期では日本有数の遺跡で、日本で初めて炉穴や男女2体の人骨が出土したことで有名。
縄文早期の炉穴のしくみがよくわかる図解や復元などもあってどうして土器の底面が細長く尖っているかなどもわかる。便利!炉穴!
さて引き続き4月の東京ハンドメイドマルシェに向けて縄文犬&弥生犬作り頑張ります。
【新製品】トウホクノウサギのぬいぐるみ1月31日販売開始のお知らせ
こんにちは、天然素材のぬいぐるみ ぬくぐるみ工房です。
ぬくぐるみ工房は、本日2025年1月31日(金)にオーガニックコットン100%に特化したぬいぐるみ、「トウホクノウサギのぬいぐるみ」を ウェブサイトで販売開始いたしました。
夏は茶褐色、冬になると耳先の黒さを残して真っ白になるトウホクノウサギ。
生き物系のイベントに出展時にトウホクノウサギのぬいぐるみを販売をしておりましたところ
イベントに来られない遠方のお客様や、ノウサギにも名入れ刺繍がしたいというお客様のご要望をいただき
この度ウェブサイトにて販売をすることになりました。
【商品の特長】
1.オーガニックコットン100%
表側の生地だけでなく、縫い糸・刺繍糸・中わた・タグまで、全てオーガニックコットンです。
農薬や化学肥料を使わずに丁寧に生産されたオーガニックコットン。人にも地球にもとても優しいぬいぐるみです。
2.天然の優しいお色
冬毛のノウサギは原綿そのままの優しい生成色。夏毛のノウサギは自然のカラードコットン茶綿そのままの優しい茶色。
トウホクノウサギの特徴である耳先の黒色部分は矢車附子で草木染め、耳の内側の淡いピンクはベンガラ泥染め。
すべて天然の材料にこだわっているので目にも優しいぬいぐるみです。
3.優しい仕様とデザイン
ぬいぐるみのお顔はみんなにこにこ笑顔。
目や口の刺繍も草木染めをした工房オリジナルの刺繍糸で一個一個丁寧に手刺繍をして仕上げています。
4.小さなお子様にも安心
サンプルにて乳幼児用の食品衛生法の検査、ホルムアルデヒドの検査をクリアしています。
小さなお子様にも安心してお使いいただけます。
5.足の裏への名入れ刺繍
冬毛のぬいぐるみは。別途、足の裏に名入れの刺繍ができます。
原綿そのままや草木染めをした工房オリジナルの刺繍糸は優しくあたたかなお色。
赤ちゃんや卯年の方へのプレゼントにもお勧めです。
【商品の概要】
商品名: オーガニックコットン トウホクノウサギのぬいぐるみ
販売開始日: 2025年1月31日(金)
価格 : 冬毛 ミニサイズ 5,940円(税込)/ 冬毛 Mサイズ 7,590円(税込)
夏毛 ミニサイズ 6,160円(税込)/ 夏毛 Mサイズ 7,920円(税込)
名入れ刺繍は別途330円~(税込)
素材: 生地・縫い糸・刺繍糸・中わた・タグ / 全てオーガニックコットン100%
サイズ : ミニサイズ 高さ14cm 重さ約35g
Mサイズ 高さ約18.5cm 重さ約60g
URL : 冬毛 ミニサイズ https://nukugurumi.jp/tohoku-hare-winter-fur-mini
冬毛 Mサイズ https://nukugurumi.jp/tohoku-hare-winter-fur-m
夏毛 ミニサイズ https://nukugurumi.jp/tohoku-hare-summer-fur-mini
夏毛 Mサイズ https://nukugurumi.jp/tohoku-hare-summer-fur-m
なお、イベントでは換毛期の時期のトウホクノウサギのぬいぐるみも販売しています。
換毛の子たちは模様が様々なため、こちらは引き続きイベント限定で販売いたします。
↓イベント時のトウホクノウサギたち
イベントでは実際にお顔を見て選ぶことが出来ますので、是非お気に入りのこを探しに遊びにきていただけたら嬉しいです。
イベント出展についてはこちらをご覧ください。
ご不明な点やご質問などございましたらお気軽にお問合せください。